市区改正
12月18

市区改正

「江戸」を「東京」へと変貌させた、日本近代都市計画の出発点 <市区改正> 明治期を通して、東京は近代都市への転換を目指してきた。そのために必要とされたのが「市区改正」と呼ばれる都市計画の前身であり、東京府知事が中心となり、さまざまな苦難を経て実現された。現在の東京の骨格を知るためには、市区改正の議論に遡る必要がある。  ...

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縄文と弥生
8月16

縄文と弥生

古代日本の歴史から導かれた、明快な二つの日本らしさ <縄文と弥生> 過去の装飾を断ち切り無機質な外観をまとう近代建築に、風土や歴史を反映させることは可能か? 第二次大戦後まもなく世界中で問われたこの難題に対して、日本の建築系マスコミが準備した解答が「縄文と弥生」であった。...

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メタボリズム
6月08

メタボリズム

原子のスケールから新しい都市を構想した、高度経済成長時代を可視化する建築運動 <メタボリズム> 戦後日本の工業技術の発展と経済成長を糧としながら、気鋭の若手建築家らが西欧から輸入された近代建築を乗り越えようと結成した建築運動。都市スケールで増殖・展開する建築を提案することで未来社会を先取りし、世界中の建築家らに衝撃を与えた。  ...

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考現学
5月08

考現学

人々が生き、日々変化する都市を科学的に把握しようと試みた先駆的な方法論 <考現学> 考現学は、今和次郎らによって1920年代に実施された一連の社会調査を指す。人々の行動に関するものを対象とした徹底したフィールド調査を実施することで、不定形で変化の激しい都市の風俗を科学的に扱おうとする試みの先駆けだった。...

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様相論
4月01

様相論

空間に曖昧さや時間的変化を取り入れ、建築に複雑さを取り戻す試み <様相論> 原広司は近代建築を成立させた機能主義を、様相論によって乗り越えようとする。様相論は、空間に曖昧性や時間的変化を組み込む理論であり、部分が全体を超える手法の可能性は、いままさに注目されるべきだといえる。  ...

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群造形
5月16

群造形

集落に学んだ、小さな要素の集合からつくる設計思想 <群造形> 群造形とは、建築家・槇文彦が提唱した設計思想である。槇は「部分と全体」という半永久的な課題を三つに類型化し、ニーマイヤーや丹下健三の都市デザイン手法を相対化した。群造形は近代建築の普遍性と地域の歴史性を調停するアクチュアル(現実的)な設計思想であり、「代官山ヒルサイドテラス」などに実現された。 -...

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