伊藤寛「原発災害後6年間、その復旧・復興過程で考えてきたこと」
1. 「伊藤さんが助役・町長時代に郷土出身の建築家・大高正人氏と三春におけるまちづくり・公共施設建設に取り組んできたことがその後のまちづくりの教訓として活かされているのでしょうか、また福島原発災害からの地域再生の思いにどう繋がっているのでしょうか。」 (1)大高正人先生のまちづくり思想 三春町のまちづくりや原発災害への対応は、三春町出身の建築家・大高正人先生から学んだまちづくりの思想と深く結びついている。 1)住民本位のまちづくり...
ぼっこでっこ建築隊、Re:Toyosakiへゆく。
連載第3回/2015年6月27日/設計: 松村一輝 小学校が半ドンで終わる土曜日のお昼はいっつも、うどん。 そんなこと思い出しながら歩く大阪・豊崎の路地。道路の筈なんだけど植木鉢が並んでいたり、玄関出てすぐ道路とか。僕らが子供のころはそこでゴザを敷いて人生ゲームをしたり将棋をしたりした。そんな昭和チックな街だけど見上げると高層マンションが建っているし、子供たちは居ない(時間的にもまだ下校時間になってないのかな)。 あ、都会なんや。...
ぼっこでっこ建築隊、静原の住宅+事務所へゆく。
連載第2回/2015年3月28日/設計:森田一弥 「…えーっと、何とかようやく40号線に戻りましたね。このまま40号線にのっていけば、着くと思います」 「あー、ほんまや、あそこに40って書いてあるわ」 「あれ、速度制限標識です…」 「(後部座席3人)プッッ、クククッ……」...
ぼっこでっこ建築隊、houjuへゆく。
連載第1回/2015年2月8日/設計:生山雅英 五人の男を乗せた白色の中型車が宝塚駅のロータリーをしずかにすべりだした。 ぼっこでっこ建築隊。建築家が設計した住宅に料理と酒を持参し、食事のひとときを通じて住空間をも味わおうと目論むパーティである。ヤベ隊長以下、隊員のブン、オクワダ、オオタ、そしてリョーヘイ顧問からなる。下戸のブン隊員が駆る日産リーフのトランクには、きょうも酒と料理、そしてオオタ隊員のギターが積まれていた。...
複線型の福島復興政策の確立に向けて
1. 福島原発事故と“2020年問題” 福島原発事故の発生から6年が経過した今、被災者の生活再建こそ「加速化」されるべきであるが、逆に、被災者や被災地の実態にかかわらず、避難指示の解除、被災者への支援と賠償の打ち切りが「加速化」されている。...
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