『好きなことはやらずにはいられない 吉阪隆正との対話』
「ことばが姿へ」(表紙1)そして「姿がことばに」(表紙4)とある。「日本はいったいどうなのだ/世界に誇れるような/廃墟をつくっているだろうか/近代文明がやがて/滅びてしまったときにも/なお歴史に記録をちどめても/廃墟としてでも/後の世に残るようなものを」と後扉(表4)に小さく記される。...
『オノマトペ 建築』
建築家・隈研吾、2005年〜2015年、10年の自薦32作品が収録されている。 オノマトペOnomatopeとは、擬音語・擬声語のことである。全体は、「ぱらぱら」「さらさら」「ぐるぐる」「ぱたぱた」「ぎざぎざ」「ざらざら」「つんつん」「すけすけ」「もじゃもじゃ」「ぺらぺら」「ふわふわ」の11のセクションに分けられている。巻頭に、「建築を粒子化することで、世界と人間をより強く結びつける」と題されるロング・インタビュー 著書紹介...
『学術書を書く』
大学出版会にあって、長年、学術書の出版に関わってきた著者による「学術」論、「学術書」論。 冒頭、序章は、「Publish or PerishからPublish and Perishの時代へーなぜ、学術書の書き方を身につけるのか」と題される。「出版(発表)か、死か」から「出版しても救われないへ」、(学術)出版会の現状が鋭く分析される。また、論文発表をやかましく迫る大学や学会の問題点が指摘される。当然、殿試化時代についても触れられる。...
『イタリア都市の空間人類学』
「空間人類学」の提唱と実践で知られる著者の、その原点となるイタリア都市に関する論集である。Ⅰ.空間人類学から読むイタリア都市、Ⅱ.イタリア都市論の2部から構成され、イタリア都市全体を対象とする論考と個別の都市に関する論考が分けられているが、Ⅱの末尾には、「地中海都市」として、地中海沿岸のイスラーム諸都市(チュニス、マラケシュ、アンダルシア、トルコ)に関する論考も収められている。...
『木のヨーロッパ/建築まち歩きの事典』
木造建築研究に関する日本の第一人者による「ヨーロッパ木造建築」研究の集大成。事典あるいはガイドブック(旅の準備編、旅編、旅の参考資料編)のスタイルをとっているが、内容は、一級の学術書である。...
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