── By 常山未央 | 2016/04/29 | Featured, 建築作品小委員会選定作品, 008号:2016年夏(4月-6月) |
不動前ハウス / House For Sevev People
住工混在の地域にある倉庫と住宅だった空き家の改修。1階倉庫は、大きな共同のリビングへと読み替えられ、既存の鉄扉を開放することで路地と地続きとなっている。個室群のある2階では、既存の窓を生かした周囲の廊下が、縁側のような明るい空間へと編成され、個室どうしの向きと距離が調整されている。既存のバルコニーにテントをかけた半屋外空間は生活の気配を路地に滲み出させる柔らかな縁となっている。空き家がもっていた空間的特性と新しい共同生活のあり方が相互に関係づけられている。
©Sadao Hotta 1階リビングでのヨガ教室
既存住宅ファサード
既存建物バルコニー
既存建物2階(現個室群)
既存建物1階(現リビング)
©Yasuaki Morinaka 1階リビングと2階個室群を繋ぐ外部階段。前庭を介することで生活が外へ自然と滲み出して行く
©Yasuaki Morinaka 明るい縁側を介して個室へ光がもたらされる
©Yasuaki Morinaka カーテンを閉じても上部が視覚的に繋がることで、開放感を保つ
©Yasuaki Morinaka 1階リビングでの模型作り。カーテンにより、部屋を分割できる
©Yasuaki Morinaka カーテンを少し閉じると、奥行き感が増し、繋がりながら、プライバシーが守られる
©Yasuaki Morinaka 路地に生活ははみ出して行く事で、生活空間が町へ拡張されていく
©Yasuaki Morinaka
©Yasuaki Morinaka
©Yasuaki Morinaka
©Yasuaki Morinaka
オープニングの様子
©Yasuaki Morinaka
©Yasuaki Morinaka 1階リビング。前庭を介し路地と繋がっている
©Yasuaki Morinaka 1階リビング。前庭は2階ベランダの床が庇となり、鉄扉を気軽に開け放てる
©Yasuaki Morinaka 既存の出窓を活かした廊下の開口部。物を置いたり、腰掛けたり、廊下での滞在時間が少し長くなる
©Yasuaki Morinaka 2階廊下の既存を活かした開口部。窓の大きさ、形状、高さなどから昔の家の様子がうかがえる
©Yasuaki Morinaka 既存の出窓を活かしたバスタブの腰掛け。柿の木が見える
©Yasuaki Morinaka 1階リビング。鉄扉を閉じても欄間から外部の雰囲気と繋がっている
©Yasuaki Morinaka 2階エントランススペースからベランダを見る
©Yasuaki Morinaka ベランダの薄い皮膜で覆われており、うっすら外と 2階エントランススペースからベランダを見る。内の気配を相互に感じられる
©Yasuaki Morinaka
©Yasuaki Morinaka 1階個室。倉庫時代のスチールサッシ
©Yasuaki Morinaka 2階廊下の既存を活かした開口部。窓の大きさ、形状、高さなどから昔の家の様子がうかがえる
©Yasuaki Morinaka 1階個室。既存の鉄骨の柱が現しになっている
リビングが路地に開けたおかげで、隣の夫婦が気軽に立ち寄るようになった
バルコニーの床が庇となり、リビング・前庭・路地の境界を緩めている
階段から見下ろす
リビングでの日常. 鉄扉を開き、庭の樹木や路地の往来を楽むことができる
©Sadao Hotta 既存のバルコニーにテントを張った半屋外空間。路地と生活空間の縁を和らげ、心地よい共存を可能に
©Sadao Hotta 2階個室群を繋ぐ縁側のような廊下。住人同士の距離感を緩めている
©Sadao Hotta 個室の現しになった小屋組。建物の成り立ちを伝える
©Sadao Hotta 外周を中層のビルが囲う街区の中へ引き込む路地に建つ
©Sadao Hotta 路地に開けた1階リビング
©Sadao Hotta 1階リビングでの英会話セッションの様子
©Sadao Hotta 個室より縁側を見る。 既存そのままの窓辺に腰掛け、ちょっとした居場所となる
©Sadao Hotta ロフトや既存の小屋組を活かし、立体的に生活を繰り広げている
©Sadao Hotta 2階ベランダ。テント幕が路地とのワンクッションとなり、開け放って生活できる
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