書籍紹介
『日記のなかの建築家たち』
中村敏男 編集出版組織体アセテート 2015年8月20日

20150820

建築雑誌『a+u』の編集長の回顧録。2010年1月号から2年間『建築雑誌』で連載したものを、『日記』(1953~2015)をもとに検証、大幅な補筆を行ったもの。最後の25は、韓国人建築家、金壽根、金重業の二人との交流の思い出が書き下しで追加されている。

目次は、1 『近代建築』の頃、2 鹿島出版会の頃、3 『a+u』の誕生、4 磯崎特集とカーン特集、5 ニューヨーク・ファイヴ、6 “インスティテュート”(IAUS)、7 ホワイト・アンド・グレイ、8 『a+u』の写真家たち、9 ガラスの家、10 グロピウス邸からシンドラー邸へ、11 アンビルト・アーキテクトたち、12 ロサンゼルスの建築家たち、13 アルフレッド・ロート教授とチューリッヒ 1、14 アルフレッド・ロート教授とチューリッヒ 2、15 アルド・ロッシのこと、16 ミラノ・コモ・アスコナ、17 すべての建築がホラインである、18 ウィーンで会った建築家たち、19 ル・コルビュジエをめぐる人々、20 ロンドンの建築家たち、21 アムステルダムの建築家たち、22 ドイツ日記 1 ─ マンフレッド・シュパイデルのこと、23 ドイツ日記 2 ─「近代建築」をたずねて、24 プリツカー建築賞の人々、25 忘れえぬ人々、二人の韓国人建築家、である。

戦後建築ジャーナリズムの貴重な記録。巻末には、500名に及ぶ人物注が丁寧に付されている。

著者紹介:
中村敏男(1931年東京・王子生~)。建築ジャーナリスト。早稲田大学第一理工学部建築学科中途退学。『近代建築』編集部を経て鹿島出版会編集部。1969 年、『a+u』創刊。1995 年まで25 年間、取締役、編集長を務める。訳書に、ケネス・フランプトン『現代建築史』(2003)、アンソニー・ヴィドラー『歪んだ建築空間』(2006)、ピーター・ブランデル・ジョーンズ『モダニズム建築』(2006)他。編著に『Glass House』(2007)。

布野修司

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